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大人が楽しめる革製ペンケースついにリリースしました【2種のコードバンとプエブロレザーをラインナップ】
ブログでも数回に渡ってご紹介してきたペンケースがついにリリースとなりました。
本日はリリース記念としまして、ペンケースに込められた「こだわり」をとことん紹介していこうと思います!
ペンケースのブログは今回で3回目。
前回のブログでは、ペンケースの仕様についても解説しています。まだご覧になっていない方は以下の記事をご覧ください。
>開発中の新製品について先行して情報公開【シェルコードバンを使用します】
>最終サンプル上がりました【新作革製ペンケースの続報】
新作のペンケースはついついこだわりまくってしまいましたので、語りたいことが山ほどございます。
今回は取り留めのない話にならないために「素材」と「作り」の観点から新作ペンケースを見ていきましょう!
実はこだわるしかなかったんです。
素材と作りを見ていく前に、こだわるしかなかった裏事情をお話しさせてください。
タイトルにもありますが、「こだわった」というよりも「こだわるしかなかった」が正解なんです。笑
というのも、Flathorityでは現在、ノベルティ企画として購入額16,500円以上の方全員にペンケースをプレゼントさせていただいております。※本日紹介する新作ペンケースとは異なります。

こちらがノベルティペンケースです
実質無料でノベルティペンケースをプレゼントしているため、ノベルティペンケースを圧倒する品物でなければ商品にならないのです。
ノベルティキャンペーン詳細はこちら
それにノベルティペンケースも妥協なく作ってしまったので大変…。
ノベルティペンケースの特徴をまとめたブログ記事はこちら
素材のこだわり【メンズの高い要望に応える高級素材たち】
選べる3種類の皮革
そこで、ノベルティを圧倒するため、Flathorityを代表する人気皮革3種類を用いてペンケースを製作しました!
ホーウィン社製シェルコードバン、バダラッシカルロ社製プエブロ、Flathorityオリジナル水染めオイルコードバンの3つのバリエーションがございます。以上の3種類からお好きな皮革をお選びください。

上:ホーウィン社製シェルコードバン 中:Flathorityオリジナル水染めオイルコードバン 下:バダラッシカルロ社製プエブロ
さらに、内装革は全て共通してバダラッシカルロ社製ミネルバボックスを使用しています。
ミネルバボックスは100%タンニンで鞣されたイタリア産の高級皮革です。エイジングレザーとして、革好きから多くの支持を獲得しているミネルバボックス。革特有の香りや経年変化を存分に味わえ、発色も豊かなことで知られています。
ミネルバボックスに限らず、上記の皮革は全て豊かなエイジングをお楽しみいただけます。内外に異なった革を配しているため、それぞれの違いをお楽しみいただければ幸いです。
ファスナーはYKK製エクセラ!
さらにさらに、革以外にもご注目いただきたのです。
ファスナーにはYKK製エクセラを使用しました。エクセラはエレメント(開閉するジグザグ部分)一つ一つにメッキと研磨を繰り返すことで、光の反射が大変美しいファスナーです。
美観的に優れているだけでなく、開閉もストレスなくスムーズ。そんな高級財布に使用されることの多いエクセラをペンケースで採用しています。
文具の域に留まらない素材の質感をお楽しみください。
以上が素材編のご紹介でした。素材のこだわりを感じていただけましたか?
革好きから見たら、これ以上ない素材選定ではないでしょうか。
シェルコードバンは言わずもがな世界最高皮革の一つですし、プエブロ×ミネルバボックスの同じタンナーで掛け合わせるのも捨てがたい。さらに、発色豊かなオリジナル水染めオイルコードバンとミネルバボックスの落ち着いた色味のコントラストも実に楽しげです。
三者三様それぞれに良さが詰まっていますので、ぜひ迷いに迷ってお気に入りを決めてくださいね!
作りのこだわり【ビジネスシーンにもおすすめなデザインです】
素材だけでなく、作りにもこだわりました。デザインと製作を担当した職人から色々聞いてきたので、どどんとご紹介します!
壊れにくい設計を目指しました
ペンケースってそう何度も買い替えるものではありませんよね?
だからこそ壊れにくい構造にしたかったんだそうです。そんな職人の想いが顕著に感じられたエピソードがありました。
まずは内装奥の引っ掛けをご覧ください。
奥の引っ掛け、帯状になっていて角が空いていますよね。

ここの部分です
じつはこれ、デザインのためだけに帯状になっているわけではないのです。
帯状にした一番の理由は「壊れにくさ」のためにあります。
こちらの帯は定規などを入れることを想定して配しているのですが、実はファーストサンプルの時は今と異なった形状をしていました。
次に、ファーストサンプルの写真です。
帯ではなく、角まで革が覆っています。
一見するとファーストサンプルの方が安定がありますよね。しかし、ファーストサンプルのように角まで革がある場合、定規を入れると、定規の角と革が干渉してしまうんです。擦れ合ったまま使い続けると、最悪、革が裂けてしまう恐れがございます。
このファーストサンプルを見た先輩職人からのアドバイスにより、角の革を無くして今の形状を採用しました。アイテムを長く使っていただくという信念がデザインにも反映されています。

最新版は、定規の角が革と干渉し合っていません
ファスナーの貼り方にもこだわりが
ファスナーにも隠された秘密があります。
本製品のようなラウンド形状のファスナーは、ただ革にファスナーを貼るだけではきれいな形を作ることができません。
そのため「張込み型」と呼ばれる型を先に製作します。張込み型は文字通り、革にファスナーを貼り付けるときに使用します。張込み型を使うことで、革とファスナーをピッタリ貼り合せて乱れの無い形状を作るということですね。
ただこの張込み型作成というのは工房にとってちょっと大変なんです。
工房のメインとなる仕事は裁断や縫製あたりでしょうか。しかし、張込み型の作成にはメインの仕事で鍛えた縫製技術とはまた別のスキルが要求されます。そのため、張込み型だけは外注するという工房も多いんです。
そんな工房もある中で、弊社ではファクトリーブランドらしく社内で張込み型を作成しています。
社内で作成することができるため、細かな調整も効き、イメージした形状を細かな所まで再現することができるのです。

こちらが実際の張込み型
張込み型を作成する際は「作る→修正→作る→修正」を繰り返すのでツギハギになっていますね。笑
以上、「この形状だと使っていくと壊れやすいな?使いにくいかな?変更しよう」みたいな調整が新作ペンケースにはいくつも反映されています。
結果として、バッグの中へ常に忍ばせて置きたくなるような、まるで高級財布かのようなレザーペンケースが出来上がりました。
使い心地と細部までの作り込みをお楽しみいただれけば幸いです。
最後に
本日は新作のペンケースを紹介しました。
ファーストサンプルを初めてブログで紹介したのが今年夏だったので、半年かかってようやくリリースとなったわけです。首を長くして待たれた方がいたのか、シェルコードバンのバーボンカラーは即時完売となり、急ぎ追加生産となりました!
大変お待たせしました。お求めいただき誠にありがとうございます。お時間こそいただきましたが、高級財布と同じ製法を用いて、圧倒的な質感を持ったペンケースが完成しました。内外装に最高品質の皮革を用いており、2種類のレザーをお楽しみいただけるものとなっています。
新作のペンケースはプレゼントにも最適なアイテムとなっています。お好きな皮革をチェックしてみてください。
Land Pencil case (FP-514) ¥12,650(税込)
waterOil Cordovan Pencil case (FM-712) ¥15,950(税込)
Shell Cordovan Pencil case (FS-712) ¥21,450(税込)
ではまた~