Since 1952 Flathority MADE IN JAPAN

BLOG

【覗いてみよう】レザーを顕微鏡カメラで撮影してみた

 

最近のスマートフォン進化しすぎじゃないですか?

 

目覚ましい躍進をみせているテクノロジー分野は、日進月歩で新たな技術が開発されています。

その中でもスマートフォンの進化は凄まじく、私達の生活を数年で、黒船来航がごとく大きく変えてしまいましたね。

「あれ?レザーブランドのブログでスマホの話?」と思われたかもしれませんが、お待ち下さい!

ここから少しずつレザーに関する話に入っていきます。

 

アナログの代表格ともいえるレザーは、クラシックな雰囲気や自分流に育てていくのが醍醐味ですよね。

丁寧にブラッシングしたりオイルを塗布したりと手間のかかる分、愛着もどんどんと湧いてきます。

レザーへの愛着から、自然にレザーに関する情報を集めている方も多いのではないでしょうか。そんなレザー愛に溢れた方々に新たなレザーの楽しみ方を与えてくれるのがテクノロジーです。そう!冒頭にお伝えしたスマートフォンです!

 


スマートフォンでレザーの新たな楽しみ方を!

では、スマートフォンが与えた新しい楽しみ方とはどんなものがあるのでしょうか?

 

このブログの閲覧?
Instagramなどで写真の共有?
メンテナンス方法やブランド情報の取得?

 

どれも正解ですよね。今や肌身離せないスマートフォンによって、出先で気軽に情報を得られるようになりました。

このFlathority公式サイトも7割近くはスマートフォンからアクセスいただいています。テクノロジーの進化やスマートフォンの高性能化によってレザーの楽しみ方は多様化していると言い切ってもですよね!

 

そんな様々な楽しみ方のなかで、今回ご紹介したいのはスマートフォンのカメラ機能を使った方法です。

最新のスマートフォンにはカメラ機能の中に「顕微鏡モード」が搭載されているモデルがあります。30倍ズームという、肉眼では全く視認できない小さい世界を覗くことが可能なんです。

 

そんな機能があるなら、顕微鏡モードでレザーの表面見てみたくないですか?

 

ということで、実際に撮影してみました!

本日はFlathorityを代表する人気皮革を顕微鏡モードで撮影したので、結果をシェアしようと思います!

※顕微鏡撮影した写真は、動物由来の毛穴が密集したように写っています。集合体恐怖症の方は閲覧の際、ご注意ください。

 


顕微鏡撮影の実力は本物でした

本題に入る前に顕微鏡撮影の実力を見ていきましょう。

 

こちらの写真は何かわかりますか?

日本人なら誰もが知っている日本銀行券の一万円札です。

すでにそこそこ寄って撮影していますが、これは通常モードの撮影です。続いて、顕微鏡モードで撮影してみました。
※撮影はOPPO find x3 proにて行っています。

小さくNIPPONと表記されていますね。これはマイクロ文字と呼ばれる偽造防止技術の一つ。紙幣には、このような偽造防止を図った、様々な技術が施されています。

こんな目には見えない文字まで撮影可能とは、スマートフォン恐るべしですね。

 

さて、顕微鏡撮影の実力もわかったところで、レザーの撮影に移っていきましょう!

 


レザーを顕微鏡撮影してみた

ようやく本題です。

Flathorityを代表するレザーたちを撮影してみたので、一緒にチェックしていきましょう。

 

イタリアンシュリンクレザー

シンプルなデザインが好評となっているコインブラトートバッグに使用されているイタリアンシュリンクレザーの顕微鏡写真がこちら。

動物由来の毛穴が密集していますね。ぶっちゃけると顕微鏡撮影しない方が美しいです。笑

このあと登場するレザーの顕微鏡写真もだいたいこんな感じなので、多少覚悟を持ってご覧ください!

 

キップレザー

コーカサスリュックなど、Flathorityのバッグ類に採用されているキップレザーも撮影してみました。

先程よりも毛穴が詰まっている印象があります。キップレザーは仔牛の革を使用するため、毛穴がギュッと詰まっているのかもしれませんね。

 

プエブロレザー

LANDシリーズに採用しているエイジングが楽しいプエブロレザーも撮影しました。

白い線状に見えているのは、銀面(革の表面)を削った跡ですね。プエブロレザーは銀面にヤスリをかけて、あえて起毛させることで、和紙のような風合いを生み出しています。

顕微鏡撮影だとヤスリがけの一つ一つが見えて面白いです!

 

ブッテーロレザー

キャタピラーバッグなどの引き手に使用しているイタリアンレザーです。顕微鏡だとどのように見えるのでしょうか?

今までの中では最も毛穴の様子がわかりやすいかと思います。オイルを含んだ革だからなのか、少しテカリ感も感じられますね。

 

国産水染めオイルコードバン

続いては、Flathorityオリジナルのコードバンです。ペンケースなどにも使用しているコードバンは牛革とは異なる見え方になりそうです。

牛革のような毛穴はあまり見て取れませんね。それもそのはず。コードバンは表皮ではなく、農耕馬のお尻の内部にある繊維層から作られます。そのため、根深い毛穴の跡がまばらにあるだけで、表面の毛穴は削り取られているのです。

牛革とは全く異なることが顕微鏡からもよくわかりますね!

 

シェルコードバン

最後はシェルコードバンの顕微鏡写真です。

コードバンの光沢は高密度な繊維層の毛を一方向に寝かせることで生み出されます。この写真でも、繊維が右から左へ向いているように見えませんか?

これまで、本ブログでは原理を元に革の解説を行ってきました。いざ、こうして写真で確かめることで、説明の裏付けができたような気がして、一安心です。

 


最後に

本日は顕微鏡撮影によってレザーの中の小さい世界を見てきました。

正直、ここまで寄らずに遠巻きに見た方が、レザーはカッコイイですね。笑

ただ、レザーをもっと知るという上では新しい体験だったのではないでしょうか!

 

テクノロジーはどんどん進化していきますし、今後もレザーの新しい楽しみ方を発見したら、シェアしていこうと思います。

 

本日は以上です。

では、また~

2021.08.10 | 革
上へ戻る
上へ戻る